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清水港

清水港は富士山を背に、三保半島を天然の防波堤として、四季を通じて静穏な良港だ。
明治32年(1899)の開港、まもなく100周年を迎える。明治から昭和初期にかけ、緑茶やまぐろ缶詰の輸出、木材の輸入で繁栄した。戦後は主に自動車、オートバイ、機械類の輸出、木材、穀類、ボーキサイト、冷凍マグロの輸入で賜わっており、平成7年の取扱貨物量は外貿1,051万トン、内易836万トン、合計1,887万トンに達する。
昭和45年に初めてコンテナ船が富士見埠頭に入港(現在使用されているコンテナターミナルは興津第二、袖師第一埠頭)、現在では世界各国との間に17のコンテナ航路が開設されており、平成7年の外資コンテナ貨物量は354万トンと急増している。
同港の面積は約1,480ヘクタール(港湾法による)と特定量要港湾21港の中でもっとも狭いが、平成7年の年間入港変数は9,778集・4,321万総トンに達し、同7年の貿易取扱額で約1兆8千億円と全国第7位を占めている。また、FAZ計画も進んでおり、興津第一埠頭に「県津国際流通センター」が、日の出埠頭には輸入品展示場、国際会議場、旅客ターミナルを備えた国際経済交流施設が建設される予定。
平成15年を目標にした清水港港湾計画によると、新興津地区(現在の興津埠頭の北を埋立て造成)に、5万重量トン級コンテナ船が保留可能な水深15メートルの耐震強化岸壁2バースを持つ国際コンテナターミナル、折戸地区に、効率的な取扱いができる木林埠頭と折戸湾横断道路、三保地区に450隻収容可能なマリーナ、などが造られる。さらに、港湾緑地の整備などにより、人々が「憩い・集い・賑う」港を目指している。

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